消耗部品
先日はおこまがしくも「ファッション」の記事など書いておりましたが、本日は再び「油臭い」修理ネタを書かせていただきます。 少し前からちょこちょこ紹介していたオートバイ、「RG250E」のネタです。 小型農機具とは違い、なかなか気が乗らないと作業も進まないのですが、画像の通り「消耗部品」の数々も届きましたので、重い腰を上げる事とします。
まずはこの部分、リアホイールのスプロケットを固定するナットとロックワッシャの交換です。
「命」を乗せる大切な部分・・・ きちんと規定のトルクでナットを締め込みます。
ナットの「緩み防止」の為、ワッシャをペンチでかしめます。
続いて今度はエンジン本体側の部品。キックスターターのオイルシールを交換します。 この機種は「湿式クラッチ」なので、画像で確認できるように800ml程のオイルが給油されます。オイルの漏れ防止の為にも新品シールに交換しておきます。
古いシールを細めのマイナスドライバーで内側からこじって取り外します。
新品のオイルシールにはグリースを塗ってから取り付けしました。
お次はエンジン、「ドライブスプロケット」のプレート、ロックワッシャの交換です。
こう言った部品はついつい再使用しいてしまいがちですが・・・
こうやって「新品部品」と比べてみると、その摩耗具合がはっきり分かります。
「摩耗防止」の意味も含めて部品はモリブデングリースを塗ってから取り付けました。 この部分もまた、ボルトの「緩み」を防止する為ロックワッシャをかしめます。
フロントブレーキのマスターシリンダーも「リニューアル!」のつもりでおりましたが・・・
注文した部品に不足分があり、止む無く後回しです(泣)
とりあえず・・・ 新たに購入した新規フレームに「スイングアーム」「リアホイール」「フロントホイール」を取り付けてみました。 何の気なしに組み立ててはみましたが、こうやって写真を見てみると・・・テールランプが取り付けられるステーが、おそらく「逆さま」ではないでしょうか・・・
いよいよ電装系、メインハーネスを取り付けていきます。 実はこのハーネス、盗難された経緯がある為か所々「切断」されていたりもしますので、要補修です。
これは「古い機種」である為故ですが、こう言ったコネクター部分も写真のように破損が確認できます。
補修の為、画像のような部品を近くのホームセンターで購入してきました。
コネクターも取り換え、傷んだギボシ端子も新しくしたところで本日は「タイムオーバー」です。 この機種の場合、キックスタート式の2st車の為「配線」の数も少ないからいいのですが・・・ 時間をおくと忘れてしまいそうなので、暇が見つかり次第次の作業を進めたいと思います(笑)
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ワークブーツ
本日、約1週間以上ぶりの「ブログ更新」となりますが、最近は「機械」や「修理」のネタが続きました。今回は少し趣向を変えて、服飾関係の話を書こうかと思います。
カレンダー通りですと、今月始めの週末は「体育の日」を含め3連休となりましたが、私は東京におりました。何でまたそんなトコをウロウロしていたかと申しますと、理由は「ショッピング」です。 普段は山と畑しか見渡せない田舎で生活している私ですが、意外な事に「ファッション」には少なからず興味があったりするもします。 若い時分から、私の場合兄弟が都内暮らしと言う事も幸いして、ちょくちょく東京へは足を運んでおりました。電車の乗り方も曖昧でしたが、自分が暮らす地方と比べその「情報量」の違い、「物」の豊富さに魅力を感じて、独身時代は弟の暮らすアパートに宿泊させてもらいながら足蹴に出かけたものです。 やがて結婚して子供も生まれ・・・趣味の買い物もそうは頻繁に出来なくなってしまったので、ここのところ「とんとご無沙汰」ではあったのですが、少々「小遣い」も貯まったこともあり、思い切って出かけてきました(笑)
向かった先はとりあえず「上野」・・・ 何を購入したかと言えば、画像の「ブーツ」と言う訳です。 こいつはアメリカはミネソタ州、「チャールズ・ベックマン」と言う人物が仲間数人と共に1905年に設立した今や世界を代表する「ワークブーツメーカー」のものです。 「レッドウィング ベックマン9016 Cigar(シガー)」・・・ 創業者の名を堂々と冠するワークブーツです。 日々の生活の中、以前ほど自由に金銭を「自分」に投資できなくなった私はネットで洋服やらを眺めていました。 そんななか、偶然「レッドウィング」のホーム・ページで見つけたのがこのブーツでした。 「惚れた」とでも申しましょうか、とにかく初めて目にしたその時から、この靴を手に入れたくて仕方がありませんでした。 とは言え、家族をさておきながら容易く「自分に投資」するには考え物の値段ではあります・・・ 「いつか」とは思いながらそれなりの月日を経過させてしまいました。
そんなある日、正月か盆かで田舎に帰省してきた弟の足元に憧れのブーツを再び目にする事になります。「ベックマン 9011 ブラックチェリー」・・・ そいつは、パソコン画面の向こう側で目にした「あのブーツ」の魅力に寸分の狂いもなく、益々私の購買意欲は高まってしまいました。 そんな私の気持ちを知ってか知らずか、弟は自分の家に帰って間もなく一冊の「メーカー・カタログ」をメール便で送付してくれました。 カタログと呼ぶには大分立派な小冊子、中を覗けば・・・ 人々に手紙を届ける人たちが履いたとされる「ポストマン」、ライフラインをつなぐ、電線工の方たちが愛用した「ラインマン」。19世紀後半から20世紀前半のアメリカでは数多くの鉱山開発があったらしいですが、その採掘労働者の安全を守る為のブーツ「アイアンレンジ」もあれば、チェンソーを駆使して、巨木を切り倒す屈強な男たちの為の「ロガーブーツ」・・・ 。
私は、足元を飾る言わば「オシャレ」の為にこのメーカーの靴を欲しがっていたに過ぎません。しかしながら、19世紀の後半、ドイツから移民してきたその男は革をなめす、所謂「タンナー」から工場を起こし「ワークブーツ」、まさしく「働く為の靴」を作ってきたのです。
そのブーツを足にして、私は間伐に山へ入ることも、意味もなく電信柱によじ登る事もないでしょう。 気が付けば「憧れのブーツ」を手に、都内の混雑する電車の中に私は居ました(笑) 購入した靴を眺めながら、宿泊させてもらった弟の家・・・酒を飲みながら夜中3:00頃まで語っていたのは言うまでもありません(笑)
購入後の私、不思議なもので、初めは「オシャレ」の一言で購買意欲をそそられていた今回のこのブーツ。その歴史を知るにつれ、すっかり気分は「アメリカ建国神話」の登場人物です・・・ 「革靴は馴染ませてナンボ!」との弟の言葉を鵜呑みにし、東京からの帰りは買ったばかりのそいつを履いて一日中歩き回り家路につきました。 とにかく「靴擦れ」で泣いてしまいそうです・・・
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